2021年11月4日 はれ。
こんにちは。「2ひきのねこ(長女と長男)」の父です。
中学受験、がんばってますかーー!!??
かたや、公文だー、算数塾だー、サピックスだー、と猛烈に課金して、親もがんばって、第1グループ(課金をけちったり、親が怠けたりすると、第2グループ以下)のAさん。
かたや、地頭よくって、さほど課金しないで、ひょひょーいっと第1グループ(適度に課金したら楽勝圧勝神セブンレベル)のBさん。
せっかくなので、みなさん(お子さん)も地頭いい感じに!なっちゃってください!
そんでもって、日本全体が明るくなるといいですよね。
この記事群では、
地頭の良い人をたくさんみてきた父が、
誰でもまじめに実践すれば「地頭よい人」になれるだろう方法を随時ご紹介したいと思います。
よろしくお願いいたします。
地頭の鍛え方(総論)
さて、前回の復習から。 (→詳しくはコチラからチェックお願いいたします)
地頭の鍛え方(総論)は、
知覚対象群を「夢中で」「ヌルっとまるごと」「身体と一体化」させ、
「体幹を太く」育てる。
ということでした。
今回は、もう少し具体的にみていきましょう!
地頭よい人の7つの実態
地頭ふつうな人 | 地頭よい人 | |
①知覚対象の捉え方 | 分解 | ありのまま |
②知覚対象の記憶方法 | 記号として記憶 | 体験として記憶 |
③教わる事への反応 | 記憶する | 確認する |
④問いへの反応 | 問いに答える | 問いへの関心 |
⑤製作への姿勢 | 再現 | 創造 |
⑥学びのスタイル | 努力 | 遊び |
⑦取り組み姿勢 | 集中 | 没頭 |
だいたいこんな感じかと思います。
でも、まだまだ「なんのこっちゃ!?」ですよね。
もう少し掘り下げてみたいと思います。
①知覚対象の捉え方
例えば、リンゴの場合。
地頭ふつうな人(優秀な人)は、
「①バラ科リンゴ属の、②落葉高木とか③果実で、
④春に、⑤白や薄紅の花を咲かせる」
というように分解して捉えます。
もしかしたら、読者の親御さんも、
お子さんと散歩中にりんごをみつけたときに、
「白い花が咲いてるねえ」などと話しかけている方も少なくないと思うのですが、
それがココでいう「分解的捉え方」です。
気が利いた親とか、理科教室の先生とかだと、
「バラ科リンゴ属だね」などと子供に情報を与えますが、
それがココでいう「分解的捉え方」です。(場合によっては「分析的」といってもいいかもしれません。)
とても素晴らしいことです。科学はおおよそ分析と統合で成り立っている気がしますから。
(とはいえ、「白い花が咲いてるね」と言った瞬間に、子供は「白い花」っていう情報にひっぱられるとは思います…)
他方、
地頭よい人は、
対象を「ありのまま」に捉えます。
リンゴはリンゴそのものです。
リンゴを、なんの説明も聞かないままに、素直に丸かじりします。
翌日も、ひたすらリンゴを食べるか眺めるか、しています。
リンゴを「表現しろ」と言われると、
「①バラ科リンゴ属の、②落葉高木とか③果実で、
④春に、⑤白や薄紅の花を咲かせる」
というようなものに近い言葉が口からでてくる可能性はあります。
しかし、地頭よい人は、あくまで「ありのまま」を捉えているので、
①から⑤の表現は異なった何かになりえますし、
①から⑤以外の何かについても答えられます。
②知覚対象の記憶方法
①と関連しますので、同じくリンゴの例ですすめたいと思います。
地頭ふつうな人(優秀な人)は、
「①バラ科リンゴ属の、②落葉高木とか③果実で、
④春に、⑤白や薄紅の花を咲かせる」
というような情報を記号として記憶します。
他方、
地頭よい人は、
リンゴそのものと過ごした時間や出来事を
体験として記憶します。
あとから誰かに、
「果実だったか?」と問われれば「果実」と答えるし(※1)、
「季節はなんだ?」と問われれば「春だ」と答えますが(※2)、
それはたまたまそういう切り口での問答の中での発言であって、
最初から「果実」だの「春」だのという記号が頭の中にあったわけではありません。
全体としての体験が頭の中にあるのです。
(※1)このように問われた際、「地頭よい人」は、「果実とは何か?」と、自問したり、質問者に問うたりする可能性があります。「野菜と何が違うのか」というところに飛ぶこともあります。
(※2)「地頭よい人」は、リンゴの木との経験そのままを受入れているので、リンゴの木の周りの様子も一緒にインプットされていて、ですから、「そういえば、まわりの風景からして、春なのかな」と思うわけです。
余談ですが、
勘のよい方は気づかれたのではないかと思いますけれど、
「リンゴは落葉高木か否か?」と子供に問うた場合に、
「『地頭ふつうな人』で、『リンゴは落葉高木である』という記号をインプットした人」の方が、
「地頭よい人」よりも、解答スピードも正答率も高いと思います。
そういった場合に、根気悪く、答えの記号を覚えさせたり、「なんでわかんないんだろう」的な態度をとったりすると、「地頭よい人」になる可能性が阻害されると思われます。
つまりこれは、「地頭の鍛え方#1」(→コチラからどうぞ)で述べたところの「周りが邪魔している」とか「周りが伸ばしていない」とかです。
今回の まとめ
地頭よい人は、
①対象を「ありのまま」に捉え、
②体験として記憶します。
さて、次回は、「地頭よい人の7つの実態」の続きに進んでいきたいと思います!
いつも読んでくださって、誠にありがとうございます!!!