news review/「親力」の差は予想以上に大きい

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2022年8月10日 はれ

こんにちは。「2ひきのねこ(長女と長男)」のです。

・・・

「矢萩邦彦先生と、安浪京子先生が、相談者の相談にのってくれるという連載記事」を拝見していて感じたことを、今日は記してみたいと思います(元記事(AERA dot.)は→コチラ)。

・・・ところでこの朝日の連載。毎回、わざわざ冒頭に「『詰め込み』『偏差値』というイメージが強い中学受験。」という一文をぶっこんでくれておりまして、「中学受験に、『詰め込み』『偏差値』というイメージを、なんとかして塗り付けたいぜ!」という意図が垣間見えます笑。 この朝日の連載の編集者さんは、もしかして、過去に嫌な思い出があるのかな…心配です。

相談はこんな内容です

小3女子の母です。現在、都立の中高一貫校を受験するか、複数校受験可能な私立かで迷っています。今通っている塾は、都立向けで、国語ではディスカッションをしたり、調べものの宿題があったり、娘は気に入っているようです。そこでは算数の授業がないため、算数塾にも通っています。私自身は学費の面や、私立よりは少しだけゆとりのある受験生活を送ることができるかもしれないという期待もあり、都立に魅力を感じています。一方で夫は、「意識のそれほど高くない地元の公立中に進学させてもいいことはない」と頑なに私立受験をすすめます。とはいえ、夫自身は子どもの勉強の管理も指導もやりません。4年生までには決定したいと思うのですが、これからどのように気持ちを整理し、決断するべきでしょうか。(小3女子の母)

同上

このご相談は、いわゆる「答えは決まっていて、誰かに賛成(共感)して欲しい」系なのかなと感じました。

【主な3つの理由】

①「塾は、都立向けで…娘は気に入っているようです」→(実際に娘さんが気に入っているかどうかは最大の論点だが、いったんさておき)『娘が都立コースを気に入っている』ように相談者は感じていると主張している

②「私自身は…都立に魅力を感じています」→相談者は都立が良いと思っている

③「夫は…頑なに私立受験をすすめます。とはいえ、夫自身は子どもの勉強の管理も指導もやりません。」→わざわざ(本来不要な)『頑なに』『とはいえ』というマイナス評価的な言葉を加えた上、(娘が勉強に真摯に取り組んでいるかや、相談者が勉強の管理や指導を適切にしているのかや、資金面などの学習の後方支援の話を一切しないで)夫(=都立受験反対派)が非協力的であることを示す事実を殊更取り上げている

つまり、相談者さんは、「娘は都立を気に入ってて(しらんけど)、私も都立に魅力を感じているのに(なんとなく)、夫が反対している。あー、めんどーだ。夫との論理的な話し合いでの妥結は無理そう(わたしが無理)だから、こうなったら数で勝負だ、だれか私に賛成(共感)してくれないかなあ。」という感じなのかもしれません。

なすべきこと

矢萩邦彦先生・安浪京子先生に相談する前に、このご家庭でやれることはまだ沢山あると、父は思います。

・娘さんともっと「話し合う」「向き合う」ということを検討してみてもいいのではないか?

・その上で(都立か私立かというフレームワークではなく)娘さんのニーズに合った学校を探すとよいのではないか?

・その前提としての「学校調査」の不足がないかどうか再度チェックしてみるとよいのではないか?

親力

日頃、仕事をしていて感じるのは、

①事実の認識レベル

②決断レベル

の2つの違いをそもそも意識できていないか、あるいはうまく対処できていない人が、少なくないなあということです。

おそらく、

中学受験の世界も、

①中学受験という世界を構成する事実の認識レベルのお話

②中学受験という世界を泳ぎ切るための決断レベルのお話

の違いを認識し、それぞれに対処していく力についての、各ご家庭の差は激しいのではないかと、そういった親力の差は予想以上に大きいのではないかと、そんな風に勝手に想像しています。

かくいう父も、そういったことに長けているわけではないとは思いますが、

①できるだけ一次資料に当たる方がいいということと、

モノサシを持つとよいということを、

メモ程度にここに記しておきます。

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