2022年10月13日 くもり
こんにちは。「2ひきのねこ(長女と長男)」の父です。
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西村則康先生が、最近のトレンドについて語ってくれています(元記事(プレジデント)は→コチラ)。
理科は、好奇心、思考力が問われるようになっている
中学受験の指導をするようになって、40年以上経つ。その間、毎年たくさんの入試問題を見てきたが、ここ5年くらいの間に入試問題の傾向が大きく変わってきているように感じる。特に変化を感じるのが理科だ。…(中略)…
特徴としては、とにかく文章が長い。…(中略)…こうした問題を前にしたとき、「塾で習っていないから分からない」とあきらめたり、「こんな長い文章、読めないよ……」とひるんでしまったりするような子は、難関校には合格できないだろう。「まずは読んでみよう」と一歩を踏み出し、問題を読み進めるうちに新たな知識を得たり、発見をしたりすることを「楽しいな」と思える子、今ある知識や経験を活用して「自分なりに考えてみよう」と思える子こそ、難関校が求めている生徒像だからだ。
同上
とても素晴らしい変化じゃないですか。勇気をもって新しいことにチャレンジし、創意工夫をして時代を切り開いていくマインドを持った人こそが、次世代には必要なことは、誰もがうすうす感じていること。
答えのある何かをどれだけたくさん覚えられるかを競うのは、もうやめたほうがいい、そんなことはさほど意味はないと、誰もが気づいているはず。
国語では、視野の広さや共感力が問われるようになっている
国語入試にも変化が出ている。
ひとつは、理科と同じように長い出題文(物語文・説明文)を出す学校が増えている。…(中略)…傍線前後を読み返してテクニカルに解く力だけではなく、読み通して全体を俯瞰することを求められている。「結局、この作者は何を言いたいのか」という問いに答える力がより大切になってきたことになる。…(中略)…
最近の中学受験の国語入試では、同世代の子供が主人公の物語は減少傾向にあり、小学生の子供が知らない時代背景の話だったり、主人公が同じ年頃の子供ではなく大人の物語だったりと、小学生の子供が理解するには難しい内容の話が取り上げられる。…(中略)…「勉強だけできればいい」「自分だけが幸せならいい」ではなく、もっと周りにも目を向けてほしい。世の中に関心を持ってほしい。自分が経験していないこと、接点がない人のことなどをどれだけ理解し、想像力を働かせることができるか──。戦争、貧困、差別、ジェンダーなど、世の中のさまざまな問題を背景にした長い物語文を取り上げる理由はそこにある。
同上
素晴らしいです。最近の中学受験は、いい感じです。
可塑性に富んだ子供達が、ぐんぐん伸びてくれて、世界と日本を引っ張っていってほしいですね。