2022年8月31日 くもり
こんにちは。「2ひきのねこ(長女と長男)」の父です。
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内田樹先生がスパルタ教育の功罪を語っておられます(元記事(現代ビジネス)は→コチラ)。本郷和人先生の「リアルスパルタ教育」(→コチラ)からのつながりです。
泣いて嫌がってもスパルタ教育を続け、日本チャンピオンに育てる
内田 …漫画には教えることの本質的な過剰を描いた名作がいくつもあるでしょう。たとえば、テニス漫画の『エースをねらえ!』がそうでしょ。宗方コーチがろくにラリーもできない一年生の岡ひろみを見て才能を予感して、いきなり選抜メンバーに抜擢する。岡ひろみは「なんで私みたいな下手な人間を入れるんですか」と泣いて嫌がるんだけれど、それでも宗方コーチはスパルタ教育を続ける。ひろみはテニスを遊び気分でやりたいだけだったのに、レギュラーに選抜されたせいで、先輩にはいじめられるし、仲間からは浮き上がるし、ぜんぜん愉しくないんです。でも、宗方コーチはそんな事情はおかまいなしに、自分の命を削って、彼女を日本チャンピオンに育て上げる。
同上
なるほどー。
スパルタ式を(嫌々だろうけど)一応受け止めて「やり抜く」のも、また一つの才能、また一つのGRITの形、ということなのでしょうか。
ところで、岡ひろみさんは、日本チャンピオンになって嬉しかったんですかね?
行き過ぎたスパルタ教育の弊害
━━━ しかし「無理やりやらせる」ことには危険もありませんか。スポーツ界では行き過ぎたスパルタ教育の弊害も言われますし、戸塚ヨットスクール事件のような例もあります。
内田 そのさじ加減が難しいんですよね。やり過ぎはよくない。でも、どこまでがやり過ぎで、どこまでが適切なのかなんて、標準的なラインなんか存在しない。スパルタ教育が日本で幅広く取り入れられているのは、経験的にはそれが成功した事例が確かに多いからなんです。
同上
そうなんですよ。
驚きなのですが、「『隠れスパルタ経験者』は少なくない」という印象です。
ちまたの教育本を拝見していても、手法がハードなものからソフトなものに変わっているだけで、今でもスパルタ的な教育は(わりと確信的に)行われているし、なんなら読者も若干それを受け容れているような気がします(結果出ないより出た方がええよなー的な感じで)。
なんなら塾が「普通の人が普通の事しても普通の結果にしかならへん」的なことを言って煽っているところもあるみたいです。
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関係なかったら申し訳ないのですが、
「行ったこと見たことのない世界に、(悪い)想像ふくらませて、恐怖心でいっぱいになって、あれやこれやと過剰反応している」のだとしたら、悲しいことですね。