2022年7月13日 くもり
こんにちは。「2ひきのねこ(長女と長男)」の父です。
・・・
「フランス人ジャーナリストの妻・カリンさんと2人の息子と暮らしている、漫画家のじゃんぽ~る西さん」が語る『日本の学習環境』について(元記事(文春オンライン)は→コチラ)。みなさんにとってわりと有名な話かと思いますが、復習ということで。
塾に通う子しか上位校に行けないのは不公平
妻は日本の塾に対して懐疑的ですね。日本の子どもたちは学校だけでなく、塾にも行って勉強する子が多いじゃないですか。でも、フランスでは学校だけで学ぶのが一般的らしくて。だから妻は「塾に通う子しか上位校に行けないのは不公平だし、公教育だけで足りないなら日本の学校教育自体がおかしいんじゃないか」と感じるようです。ただ、長男が最近「友だちが通っているから僕も塾に行ってみたい」と言い出しました。どうやら小学4年生になって、学校終わりに塾に通う子が増えてきたみたいで……。中学受験を意識し始める年代なんでしょうね。
同上
「塾に通う子しか上位校に行けない」というのは言い過ぎであることはほぼ自明かなとは思います。
ただし、筆者は、文字通り「しか」と仰りたいのではなく、おそらく「塾に通う子供の”方が”上位校に行きやすい」と仰りたかったのだと思います。
さて、通塾した方が上位校に行きやすいかどうかは、本当のところはわかりませんけれど、
中学受験を経験した者としては、「中学受験では、一般的には、ちょっとは通塾した方がよさげ」くらいは言えるんじゃないかと思います。小学校では習わない事柄が、入試に出たような気がしますから。
しかし、それはなにも、公教育(としての小学校)が悪いわけではないと思います。
むしろ、大学入試における実績で私立(国立)中高一貫校に後塵を拝している公立高校がもっとがんばるべきなのかもしれません。しかし、それも、振り返ってみれば、1967年に学校群制度が導入されて日比谷潰しをしたことが大きな引き金になっていそうですから、広い意味では結局、(小学校から高校までの公立校に関する)行政の失策、ということなのかもしれません。
でも多くの親御さんは、政策変更を待つ余裕がないから、さっさと我が子の通塾を許す、ということになっているのでしょう。しごく合理的。