2022年2月2日 はれ。
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これからの二カ月のこと何もかも思い出として始まる二月 ―― 俵万智
素敵な歌ですよね、二月になると思い出します。
受験生の皆さんにとって、今年の二月がよい思い出となりますように。
おはようございます、「2ひきのねこ(長女と長男)」の父です。寒いです。
東大合格者が激減したのは、大人の都合。
日比谷の東京大合格者数は1964年の193人がピークとなっており、学校群1期生が卒業した1970年は99人となった。71年は57人、72年は52人、73年になると29人となった。わずか3年で70減るという現象はほかの高校では例を見ない。このあとさらに減り続け、77年14人、81年4人、93年には史上最少の1人となる。
Yahoo!ニュース/PRESIDENT Online(元記事は→コチラ)
日比谷が東京大合格実績を落としたのが、学校群制によるものであることは火を見るよりも明らかだった。
この事件は、以前もご紹介したかと思います(→コチラ)。
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父は、中学校1年生の頃(だったと思います)、
「赤頭巾ちゃん気を付けて」(庄司薫)で日比谷高校の存在を知ったわけですが、
『日比谷高校の存在とその変化』にとっても驚いたことをよーーーく覚えています。
実にもったいないことをしましたね、当時の日本人は。
余談ですが、「赤頭巾ちゃん気を付けて」はとても良い作品です。いつか内容をご紹介できたらなあとは思いますが、とりあえず、
お子さんがお読みなると東大とか歴史とかに興味を持つかもしれませんよ!
大江健三郎さん…
ところで、
この日比谷高校の事件に関して、
(庄司薫さんと同じく芥川賞作家の)大江健三郎さんが、こんなことを仰っているらしいんです。
↓
「ぼくは早くからエリートを分けて、特別な教育をして東大から企業へと送り込むことに反対なのです。できるだけ、長い間、いろいろな人間とつきあい、ともに学んでそれ以降に大学へ行くほうがよいと思います。そのほうが画一的でない人間をつくるのに有効だと思います。だから、学校群に賛成です」。
同上
「分けない」とか「エリート」とか「画一的」とか、そういった言葉さえ使っておけば、なんとなくいい感じに聞こえるよね、ってとこなんですかねーー。まさか本気で言ってるわけじゃないと思うけどーー。
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いろんな生き方があるのだから、それぞれの個性を最大限に認め合えばいいのに。
学業以外にも色んな活躍の場があるのだから、学業で特別な教育を受けたい人をあたたかく見守ってあげればいいのに。