2021年10月4日 はれ。
こんにちは。「2ひきのねこ(長女と長男)」の父です。
「中学受験って、ぶっちゃけどうなの?」と悩んでいませんか?
この記事では、我が家の「中学受験は 是か非か」論争を赤裸々にご紹介します!
おおいに参考にしてみてください。
第1回は、「父の場合」です。
父は なぜ 中学受験をしたか?
父は、公立小学校から私立中高一貫校に進み、ぬるっと京都大学へと進学しました。
ですから、まずは、中学受験をしたきっかけをお話しします。
・・・
ある日、友達が「学習塾に行く時間だ」というものですから、暇だった父は(小学生って、暇ですよね)、一緒にその学習塾に遊びに行くことにしました。たしか、小学校6年生になるタイミングの春休みだったと思います。「新6年生」ってやつですね。ちなみに、父は、それまで「学習塾というもの」に1ミリもかかわった経験がありません(ウブです)。
対応してくれた塾の先生がとてもやさしくて(ウブだから、そう感じました)、
「お友達の授業が終わるまで、こっちの部屋で待ってていいよー」と、職員室の空き机にパイプ椅子をひとつ用意してくれて、美味しいお菓子をくれました。「なんて優しいんだ!」と当時はまだ新小6のウブな父はいたく感動しました(いまから思えば、営業が始まっていたのかもしれません)。
それからまもなく、さきほどの先生がまたまたやってきて、
「暇でしょ?プリントやってみる?」と、算数と国語(理科と社会もあったかもしれませんが、覚えてません)のテストを渡してくれました。
父は、猛烈に暇だったので、ごりごり汚い字でプリントをガサツに仕上げると、さきほどの先生を呼びました。「ねえ、終わったよーー」と。
友達の授業が終わったので、一緒に帰ろうとすると、さきほどの塾の先生が、素敵すぎる笑顔で、「これ、お父さんかお母さんに渡しておいて」と、手紙を渡してくれました。
あとから聞いたことなのですが、さきほど解いたプリントは入塾テストと同じ内容だったそうで、満点だったそうです。そして、いただいた手紙には、「塾代はタダにするから、お宅の子をうちの塾に通わせませんか?」的なことが書いてあったそうです。
で、次の日の夜くらいに、「ねえ、塾いく?」と聞かれたものですから、お菓子とやさしさにすっかり魅了された父は、即答で「いく」と言いました。
その後、塾界隈で父はかなり良い成績をとっていたものですから、秋になったら、塾の先生が突然、
中学受験、してみない?
と聞いてきました。
父は、かなりの即答で、
いやだ
と答えました。その後もなんどもなんどもなんども説得されましたけれど、毎回、「いやだ」ときっぱり断りました。
地元の小学校の友達と(中学で)離れ離れになるのがとても嫌でしたし、
だいいち、中学受験するメリットも私立中学に進学するメリットもまったく感じられなかったからです。なぜなら、自分は好きな勉強しかしないから。
しかし、結局、「通わなくていい。受験するだけでいいから、たのむ。」と繰り返しせがまれ、たぶんお菓子かなにかでつられて、受験することになりました(おそらく、塾の合格実績の片棒をかついだw)。
でも、その甘い言葉はウソで(笑)、(合格後は今度は)「せっかく合格したんだから、進学してくれ」「超絶 いい学校だ」と説得され続け、たぶんケーキかなにかでつられて、進学することになりました。
こんな具合に、結局、父は、
とくに強い意志もなく、なんなら「少し騙されたな」という感じで、中学受験をし、進学したのでした。
あ、先程ぐぐってみましたら、母校は「東大+京大+国公立医学部 合格者数ランキング」というかなり物騒な記事で、毎年のようにベスト3に入っているらしいです。
うすうす感じていましたけれど、なんだか恐ろしげな学校ですね…。(実際は、なんてことない学校です)
父は 中学受験をして よかったか?
その物騒な中高一貫校に進んだ父は、
読書と数学と脳の構造をこよなく愛する少年だったものですから、
文学とか数学とかに没頭していました(学校の授業はあまり聞いていません)。
物理と化学もたいていは良い成績でした、好きだったから。
しかし、全く興味のもてなかった英語と社会科は、高2くらいまで勉強をした覚えもないので、
当然ながら、高2時点で、全国規模の偏差値だいたい40あたりでした。超絶バカです・・・お恥ずかしい。おかげで浪人しました(総合的には浪人経験に感謝しています)。
ちなみに、英語は人に「appleはなぜ林檎なのか?」と聞いたら「覚えろ」と言われたので大嫌いになりました。社会科は人に「なんの役にたつの?」と聞いたら「まずは覚えろ」と言われたのですこぶる嫌いになりました。 出会いって、とても重要です!笑
さきほど「学校の授業はあまり聞いていません」と書きましたが、なぜかというと、
授業の途中で授業以外のことが気になって、そこから以降は、自分の思考の世界に入ってしまって、耳が完全に閉ざされてしまうからです。例えば、先生が授業の冒頭で「おはよう」と仰ると、若かりし頃の父は、「嗚呼、なぜ、朝の挨拶が”おはよう”なのだろう…」と妄想の世界に行って戻らないのです。
妻に言ったら「あんた、やんでるねぇ」と言われましたw
・・・
そんなこんなで、まとめると、
- 中学受験自体は、楽勝
- 大学受験に向けて、社会科と英語がゼロの状態からトップクラスにまで完成したのは、学校のおかげというよりも、自学自習のおかげ
- 大学受験に向けて、数学と国語と物理と化学がトップクラスだったのは、学校のおかげというよりも、自学自習のおかげ
- しかし、なにかに没頭できたのは、自由な校風のおかげ
- さりとて、好きなことに没頭しすぎて、超苦手科目ができあがってしまったのも、自由な校風の賜物
- (ちまたでは難しいとされる)京都大学に対して心のハードルを全く感じたことがなかったのは、「あほそうな先輩」(いや実際はアホじゃないですよ!子供心に、愛情込めて、そう思っただけ。)がバンバンと合格していく学校の雰囲気のおかげ
だと理解しています。
・・・
ちなみに、「おれは京大に行く!」と決めたのは、
中1のときに、たまたま京都市左京区界隈をあてもなくふらふらしていたら、
「落書きや立て看板が沢山あってワイワイしておりましたし、
校門を入ると、地べたにこたつを置いて鍋を囲んでいるお兄さんお姉さんたちが楽しげに鎮座している空間」がありまして、
なんだかとても「わくわくした!」ので、
そこにいたお姉さんに「ここはどこ?」と聞いたら「京都大学よ♡」と優しく答えてくれたので、その日その時、少年だった父は「京都大学に行く」ことを決めたのです。
つまり、ひとめぼれってやつです。今でも母校(京大)愛ハンパないですw
合格するのが難しいとか簡単とか、有名とか有名じゃないとか、そんなことは全く関係ありませんでした。とにかく、京大愛が理由でした!
・・・
そんなこんななので、父は、
父的には、
中学受験は、
人生の必須アイテムでは全くないけれど、
愛する京大入学への可能性をほんの少し高めてくれたかもしれない中高に
さほど苦労せずに合格できたので
中学受験はさほど悪くなかった。
父
と、夫婦会議の場において、妻(つまり、このブログの「母」)に伝えたのでした。
2ひきのねこの場合は…
しかし、
受験にあまりに苦労する(投資が過大となる)のなら中学受験をする意味が薄くなるし、
父の「中学受験が楽勝だったという体験」は、
令和の時代には全く参考にならないかもしれない。
とも、父は妻(=2ひきのねこの母)に伝えました。
・・・
あと、
京大で過ごして感じてたことだけど
頭脳が抜群に突き抜けてて、おもろい奴は
地方公立高校出身者である確率が
極めて高かった
という感想も、父は妻(=2ひきのねこの母)に伝えました。
・・・
さて、進学や受験をどうするかは、論理も大切だけれど、体験の集積もとても大切です。
だから、今度、「2ひきのねこの母」の場合について、「2ひきのねこの母」に語ってもらいたいと思います。
※「2ひきのねこの母」の受験体験については、こちら(「中学受験は 是か非か!? #2(母の場合)」)からお進みください。