絵本/おじさんのかさ

絵本

「どんな絵本を読んだらいいのかな」と迷っていませんか?

「2ひきのねこ(長女と長男)と父と母がおすすめしたい絵本」をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

今回ご紹介するのは

 「おじさんのかさ」(★★★★★)

です。

お子さんに「大切にするって、なあに?」と”考えて”もらいたい方、必見です!!!

作者は「佐野洋子」さんです

北京に生まれる。武蔵野美術大学デザイン科卒。1967~68年にかけて、ベルリン造形大学においてリトグラフを学ぶ。主な絵本作品に、「だってだってのおばあさん」(フレーベル館)、「わたしのぼうし」(ポプラ社、第8回講談社出版文化賞絵本賞受賞)、「100万回生きたねこ」「わたし クリスマスツリー」(ともに講談社)などがある。

「おじさんのかさ」著者紹介欄

出版社は「講談社」です

東京都文京区音羽に本社を置く日本の大手総合出版社

wikipedia

みんなで楽しめます

大人も 子供も みんなで楽しめると思います。

長男は、0歳で、「ポンポロロン」「ピッチャンチャン」のところで音が楽しくて、拍手して喜んでいます。

長女は、3歳で、「かさのえほん よもぅ!」と、ヘビロテです。

おじさんは 「かさ」のことを 溺愛しています

おじさんは、でかけるときは いつも、

かさをもって でかけました

「おじさんのかさ」

おじさんは、とてもりっぱな「かさ」を持っていたのですが、

その「かさ」のことが、とても大好きだったのです。

少しくらいの雨なら、「かさ」をささずに濡れたまま歩きますし、

たくさん雨がふると、「かさ」をささずに雨宿りしますし、

雨のなか急ぐときには、「かさ」を抱いて走りますし、

雨がやまないときは、「かさ」をささず、知らない人の傘にはいりますし、

大雨のときは、お出かけしません。

なぜなら、

かさが ぬれるからです

「おじさんのかさ」

ちなみに、

 「かさ」を子供に置き換えてみると…

   危ないからと安全な道ばかりを子供に歩ませることの是非について
    ふと考えさせられたりもしました。

ちいさなおとこのこと ちいさなおんなのこ との出会い

さて。

ある雨の日、おじさんは公園で、傘をさす小さな男の子と女の子が、

あめが ふったら ポンポロロン

あめが ふったら ピッチャンチャン

「おじさんのかさ」

と、大きな声で歌いながら雨の中を帰っていく姿に出会いました。

おじさんの心に 変化が!

子供達の歌声を聞いたおじさんは、

つられて、声をだして言うのです。

あめが ふったら ポンポロロン

あめが ふったら ピッチャンチャン。

ほんとかなあ。

「おじさんのかさ」

おじさんは 「かさ」をひらきました

とうとう、おじさんは、「かさ」をひらくのです。

そして、おじさんと「かさ」は、雨の中に入っていきます。

おじさんは、

ほんとだ ほんとだ、あめがふったら ポンポロロンだあ。

ほんとだ ほんとだ、あめがふったら ピッチャンチャンだあー。

「おじさんのかさ」

と、嬉しくなりました。

おじさんと「かさ」の関係も 変化しました

帰宅したおじさんは、「かさ」をつぼめると、

ぐっしょり ぬれたかさも いいもんだなあ。

だいいち かさらしいじゃないか。

「おじさんのかさ」

大切にするって なあに?

おじさんは、最初、

  • 濡れることは良くないこと
  • 大好きな『かさ』を濡らしたくない

と思っていたんだと思います。

しかし、
おじさんは気づいたのです。

  • 濡れることは、ほんとに悪いこと?
  • 大好きな『かさ』は、しまっておくよりも、『らしい姿』で活躍した方がうれしいのでは?
  • 『かさ』をささないでいたのは、『かさ』を思ってのことじゃなくて、自分勝手な押し付けだったのでは?

読み終わったあと、長女は、

かさ うれしそうだねえ

と言ってました。

あ! 絵も、とても素敵な絵本です!!

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