過去問/過去問との付き合い方を徹底解説! #1

教材

2021年10月7日 くもり。

こんにちは。「2ひきのねこ(長女と長男)」の父です。

過去問って、どうやって取り組めばいいの?」と悩んでいませんか?
この記事では、中学受験の過去問について、「父の考え」をご紹介しています。
父は、中学受験界で今どういった感じに「過去問」が”扱われるのが主流派なのか”について、”今の生の声”を全く知りません。全く知らないからこそ、この記事を最後まで読んでくださった方には、「新しい視点」をお伝えできるのではないかと思います。
父は、どんな試験も必ず合格できる道があると思っていますので、読んでくださった方はアドバンテージを得られるのではないかと思っています。もちろん、お子さんの現状や性格などと相談しながら、親御さんのご事情と相談しながら、ご家庭ごとに使いやすいようにどんどんアレンジしていただければと思います。

今回は、第1回目。「過去問は何のためにあるのか、いつやるべきなのか」についてです!

過去問は 「合格への地図」の重要なワンピースです

過去問は、いわば、イデアの影です。「まさにそれであるところのそのもの」が投影されたものなのです。
ざっくりいえば、「合格への地図」(の重要なワンピース)だと思います。

学校ごとの教育方針は文字で書かれていますが、とても抽象的です。
公式HPなどで語られる「こんな生徒を求めています」というものも、少しだけイメージしやすいですが、まだまだ抽象的です。
校風に至っては、形すらなくて、ものすごくアバウトで抽象的です。
学校の教育方針や校風は、とても重要(→詳しくはコチラの記事へ)なはずなのですが、
具体的なところがいまいちピンとこないのです。

過去問は、その学校が「世の中のこんなところに興味をもってくれる人にきて欲しいですよ」とか「こんな困難にぶちあたったときにどんな風に乗り切るのかを見てみたいですよ」と考えているイデア(まさにそれであるところのそのもの)が、「問題(設問)」という具体的な形として表れているものといえましょう。

無機質につまらない言い方をするなら、
その学校で次に「どんな問題がでるか」が、過去問の向こう側にかなり透けて見えるってことです。

山当てがうまかったり、合格実績にある塾や先生は、表面的な字面だけでなく、その背後にあるイデア(学校が求めるもの)をつかんでいるのだと思います。意識的か無意識的かは別として。

そして、その「学校が求めているもの」がゴール、「いまのあなた」が現在地、その「ギャップ」が合格への道筋なわけでして、そのすべてが揃えば正真正銘だれもが手に入れたい「合格への地図」ですから、過去問は「合格への地図」の重要なワンピースなのです。

過去問は 実力判定のためのものでは ありません

「過去問は、合格しそうかどうかの、実力判定のためのものでしょ?」
「直前期まで、大切にとっておかないといけない!」
という疑問も聞こえてきそうです。


それは一理くらいはあるとは思いますけれど、所詮、一理程度だと思います。


昨今の塾産業は(おそらく)かなり質と量を兼ね備えていると思いますので、模試はかなり高い精度で合否判定ができるはずです。 
もちろん12歳は18歳と違うといった年齢的な不安定さに起因する合否判定の難しさはあるとは思いますけれど、それは「模試と本試験との問題の質の違い」のせいではありません。 


しかも、例えば「過去問が7割できた」とき、どのように判断するのでしょうか? 合否の判定がつかないはずです。 合否のものさしは「他者との比較」でしかありえないからです。 
そうだとすれば、同年代のライバルたちがいったい何点とっているのかを知らなければ、合否判定はできないのです。
そして、同年代のライバルとの比較ができるのは、模試だけです。 


そうすると、合否判定の大きなところは、塾が主催する模擬試験に任せるのが得策なはずです。


むしろ、直前期まで過去問を見ない方が、デメリットが大きすぎて、危険だと思います。地図も持たずに旅に出るのと同じくらいに。


しかも、よくお考えになってみて下さい。大学受験と異なる中学受験のメリットがあるじゃないですか!親御さんの存在です。 
どうしても子供に過去問をあまり見せたくないのなら、さしあたり親だけみておけばいいじゃないですか。

ほら、過去問を、実力判定のために大切にしまっておく理由なんて、実は全然ないのです。

過去問は いつやるべき?

過去問をみれば、学校の求めるものがわかるし、ヤマ当てだってできる、つまり、「ゴールへの地図」を手にいれたようなものです。
「ゴールへの地図」を手にいれた上で旅行しないと、とんでもないことになりますよね? 
お子さんの人生をミステリーツアーにする必要性は、全くありません。
「ゴールへの地図」はいますぐ手に入れた方が、いいに決まっています。

なんだか、受験界の呪縛にとらわれている方から、反論や質問が聞こえてきそうですので、予め答えておきたいと思います。

(質問1)「基本ができていないのに、やる意味なんてあるの?」
→回答①:そもそも過去問は実力判定のものではないので、質問自体がナンセンスです。
 回答②:「過去問=解くもの」という発想だとしたら、もったいなすぎです。
 回答③:たとえ小学校1年生であっても、”なにか”は感じ取れるはずです、絶対に。

(質問2)「できれば自信になるけど、できないと自信なくなるんじゃ?」
→回答①:そもそも問題集(過去問も問題集の一つ)は自信をつけるための素材ではなくて、力をつけるための素材です。「最も自信をつけられる機会」は本番です。
 回答②:もし出来なくて自信がなくなるのなら、それは過去問のせいではなくて、メンタルのせいではないでしょうか。もし出来て自信をもったとしたら、自信過剰です(他者との比較にこそ意味があります)。
 回答③:過去問は、「解く」以外にも使い道はあります。

※「問題集の画期的な取り組み方」については、コチラ(「問題集をマスターする時間が半分になる簡単な方法」)からチェックしてみてください!

さあ!

過去問はいつやるのが正解か、もう答えはでていますよね!

答えは、

  1. 中学受験そのものを決めた(or検討を始めた)頃
  2. 学校選択を始めた(or悩んだ)頃
  3. 直前期

です。

無論、親にとっての1~3と、子供にとっての1~3が、それぞれあると思います。
例えば、
親御さんにとっては、
1.このブログをお読みになっていただいているということは、既に中学受験の検討を始めている方が多いでしょうから、今日が過去問との付き合いのスタート時期だと思います。
2.そして、親御さんが学校選びをする頃にもう一度過去問をひも解いて、わが子との相性などを検討してみる素材として最適なはずです(パンフレットなどと同じくらい、いやそれ以上に)。
3.直前期は…(またいずれお話させてください!)

お子さんにとっては、
1.「中学受験、やってみたーい」と言い始めた頃に、一度触れてもらうとよいと思います。(「触れ方」については、いずれまたお話させていただきたいと思っています!)
2.そして、お子さんが実際に学校選択を考えるころ、もう一度触れてみると、ご本人なりに何か必ず感じ取るはずです。
3.直前期は…(またいずれお話させてください!)

今回の まとめ

過去問は「合格への地図」なので、まだ一度もご覧になったことがないという方は、いますぐご覧になってください!

さて、次回は「どうやって過去問と取り組むのか」です。 続きは、こちら(「過去問/過去問との付き合い方を徹底解説! #2」)からチェックしてみてください。

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