2024年7月2日 くもり
こんにちは。「2ひきのねこ(長女と長男)」の父です。
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「過熱する中学受験競争の『虚しさ』」(元記事は→こちら)
Q:なぜ、中学受験は異常か!?
中学受験は時間もお金もかかります。さらに、一番のデメリットは小学校6年生の段階で受験して、みんながみんな第1志望に受かるわけじゃないということです。
小6の段階で頑張ったけれども報われないとか、そういう挫折を経験するわけじゃないですか。まだ人格もしっかり形成されないうちに、大きなショックを受けることになるわけです。それって、どうなんだろうな、そんなの必要? という気がします。
大学受験ならほぼ大人です。受験の失敗程度の挫折は社会人ならいくらでもあるのでまだいいのですが、小学生にはあまりにもかわいそうじゃないですか?
同上
ご指摘の点、順番に検討していきましょう。
お金がかかる
まずはお金の点(狭義の受験ではなく、広義、つまり受験後も踏まえたお金の意味と捉えておきました)。
お金がかかることの善悪はいったんさておき、
「お金がかかる」状態を解消するには、
①私立をなくす
②私立に補助して、学費を一律にする
③私立の学費に規制をかける
あたりが思いつきます。
しかし、①と③は恐ろしい国になってしまいますので、②くらいしか現実的ではなく、
そして、②は現在進行形なので、
そうすると、「お金がかかる!」と言っている人は(もとに戻って)①を想定しているのでしょうか。
謎すぎます。
なお、塾費用のことを仰りたいのかもしれませんが、上述の議論とほぼ同様かと思っています。
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ちなみに、いったん留保した「お金がかかること」そのものの是非。
これについて、筆者は悪だという前提かもしれませんが、
理由が示されていないように読めます。謎めいています。
時間がかかる
次に、「時間がかかる」という点。
なにに時間がかかって、なにが悪いのかが、そもそもわかりません。
勉強に時間がかかることが悪いと、まさか仰っているわけではないと信じています。
効率性の問題を仰っているのだとしたら、どういった点が非効率なのか、お教えいただたいなと興味がわきました。
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さて、もしかすると、勉強そのものの時間をテーマにしているのではなく、
周辺の時間、
例えば通学や通塾の時間を仰っているのでしょうか。
程度問題ですが、
それについて真面目に語りだしたら、
公立学校までの距離が遠い地域の諸問題について、どうするのか、聞いてみたいです。
みんなが第一志望に合格するわけではない
最後に、「みんなが第一志望に合格する方法」に関して。
これは、
偶然を考えない前提であれば、
そんな方法はおそらくありません。
絵空事を良さげに主張する筆者の姿勢には、疑問もあります。
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また、そのことをいったん脇においたとしても、
「全員が第一志望に合格しない状況が悪だ」という、
おそらく筆者が前提にしているであろう点に関し、
筆者はその理由として、
「第一志望に合格せず、報われないと、挫折やショックを味わうが、それがかわいそうだ」
というものを挙げているようです。
そうすると、
筆者は、「第一志望に合格しないと、努力が報われない」と考えているようです。
合格こそが報いなのだ、合格しないと挫折するのだ、
という筆者の考えは、とても残念ですね。