news review|「脱・勝利至上主義」の真意

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2022年9月10日 はれ

こんにちは。「2ひきのねこ(長女と長男)」のでございます。

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最近の少年野球の流行りをつくったといわれる「春日学園少年野球クラブ」の岡本嘉一代表が、「脱・勝利至上主義」の【誤解】を語ってくれています(元記事(full count)は→コチラ)。

脱・勝利至上主義への誤解

2013年に発足した春日学園少年野球クラブは、“令和の少年野球”の先頭を走るチームだ。怒声や罵声の禁止はもちろん、全体練習は土日どちらかの4時間。保護者のお茶当番もない。方針に賛同した全国の多くのチームが、練習方法や選手の育成方法を参考にしている。勝利至上主義からの脱却を掲げている岡本代表だが、誤解が広がっていると危機感を募らせている

「子どもがスポーツをやる上で競争をさせない、勝利を目指さないのは意味がないのではないか」

プロを目指したい、体を丈夫にしたい、仲間をつくりたい。スポーツをする目的は様々ある。程度の差はあるが、選手は誰でも練習する。練習するからには上手くなりたい、試合に勝ちたいと思うのは自然だ。ただ、子どもたちの勝ちたい気持ちを指導者が上回ってしまうと、「勝利至上主義」に陥りかねない。

同上

これを拝見した思ったことは2つです。

まず思い出されたのは、「脱・順位主義」です。

①「脱・順位主義」も誤解されている

最近では、徒競走などで順位をつけない運動会が徐々に広がっていると聞きます。通知表もクラス順位などから割り出す『相対評価』ではなく、その生徒の頑張りなどをそのまま評価する『絶対評価』になったり、学校でテストの成績順位を発表しなくなったなどの話もよく聞きます。

All About→コチラ

こうした”脱・順位主義”という考え方も、(脱・勝利至上主義と同様に)おそらく誤解されていると思われ、

脱・順位主義も、世の中で順位をつけることは(たぶん)否定していないのだろうと思われ、ただ”発達過程にある子供の成長にとって、なにが望ましいのか”、という考え方の違いなのだと思います。

脱・順位主義は、そもそも順位をつけることすら「とりあえずは脇に措いておこう」というところまで踏み込んでいて、

脱・勝利至上主義は、順位や勝利を目指すが「手段を選ぶ」という、「中庸」的な精神なのだろうと、父は理解しています。

そうすると、まあなんとなく「脱・勝利至上主義はいい感じ」というイメージがつきそうなのですが、しかし、父は、若干の違和感を覚えています。

②アウトソーシングなだけという可能性は?

もう一度冒頭の引用をみてみると、「全体練習は土日どちらかの4時間。保護者のお茶当番もない」と書いてある。

なんだ、やはり良い感じじゃないかと思ったが、やはり違和感がある。

なるほど。「全体」というところを見落としていた。

もしかしたら、「『全体』練習は土日どちらかの4時間で、保護者のお茶当番もない」ということだが、蓋をあけてみたら、「選手それぞれが『個別』に練習を重ね、保護者はそのサポートを必死にやってる」というだけなのかもしれない。

あれ? 「某中学受験塾は、他の塾に比べて授業日数が少ないし、お弁当を持たせる必要もないけど、実は、他の算数(国語)専門塾やら、個別指導塾やら、プロ家庭教師をつけたり、プリントやスケジュールなどの保護者のサポートがたいへん」という噂話と、似ていませんか?

関東の人はええかっこしいだから、えげつないところはアウトソーシングして綺麗にみえる塾やクラブが流行る…というのは穿ちすぎですかね。

他方、関西では、丸抱えの塾も、わりかし流行っているようです。

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